ミノルタSR-1の軍艦部の段付きについて、今はこのデザインが重厚感として好もしく感じられるようになったのではあるが、以前はただただ古臭く感じられた
では何故、今は好もしく感じられるのか。
このSR-1は最終型で、この後の1965年発売のNewSR-1になるとボディはスリムになり軍艦部の段付きが無くなる
このことをとって見ても段付きが古く感じられるわけです
古臭いと感じたこのデザインが好もしくなったのは、やはり程度の良いボディが手に入りフィルムを通してみたからだと思う。
カメラを構えて巻上げレバーを操作してみると、ボディの大きさの割りに、親指の動きがスムースに感じる
レバーの予備角に親指を掛けそのままボディの背面に反って親指が平行移動する
そのとき、段付きデザインでボディの大きさが親指に与える影響を緩和しているのに気付く
さらにこの巻上げはラチェット式になっていて、小刻みな巻上げもできる
この相乗効果でフィルムを巻上げるのにカメラから右手がが大きく離れる事が無い
巻上げ操作中もしっかりボディを保持したまま、
ファインダー越しに被写体を注視できるのだっ
この段付きには意味がある、意味のあるデザインは納得できる。
雑誌で得た知識なのだが、SR-1のライバルはペンタックスS2、S3あたりになるらしい
手元にあるS3?(SB2)を引っ張り出してみる
当時は小型軽量が売りのペンタックスだけあってボディは一回りコンパクト重量も軽い
巻上げ感はS2の方が柔らかな感触でSR-1は少しだがゴリゴリ感がある。巻上げ角もSR-1の方が大きい
ただしS2は分割巻上げが出来ない
見比べてみると軽快感のあるペンタックス、
じっくり狙えるミノルタ
なんてところかな?
両機種が現役の時代を知っている人にとっては常識でしょうが、追体験のこの身としては新鮮な発見なのです
ミノルタの一眼レフのデザインの特徴に巻き上げレバーと同軸のシャッターボタンがあります。このおかげで軍艦部はすっきり
ミモパワーの一眼レフ原体験はOM-1でこれが基準になるのですが、ニコン、キャノンなどのお高いカメラを見たときに、OM-1に無いものを発見する。
それが赤い色をしたフィルム位置の指標
普段使うわけではないし、存在理由も良く知らない(接写のときのワーキングディスタンスの確認かな?)のだけれど、格好良く見えたものですが、ミノルタにも付いているんですねぇ、かっこいい。